Mind


オールラウンダーからスペシャリストに移行する時

2018年12月9日

あん馬だけを練習するわけではない。

 

大体一演技40秒~50秒で、その間の心拍数は徐々に上昇する。体は少しずつ酷使されていき、腕は重くなり、体もどんどん思うように動かしづらくなってくる。

 

自分は元々6種目行うオールラウンダーだったが、2017年初めにあん馬一本で行くと決めた。

周りにその選択をした者はいない。全て手探りの作業だった。

 

スペシャリストとしてはじめる第一段階として、まずはその種目のみで体づくりを始めることにした。

結果、少ししてどんどん体が動かしづらくなり、手首や腰が痛くなってきた。

 

ここであん馬だけやっていては良くないということを身を以て知った。

 

第2段階として、6種目をやりながらあん馬を主に練習する形をとってみた。

元々6種目やって鍛えてきた体なので、いきなりやらなくなると6種目で培った筋肉が急になくなり体を動かしづらくなったのではないかと仮定したからだ。結果6種目使ってあん馬の演技を作っていくことは良いと判断した。

 

しかしその後、スペシャリストとしてあん馬以外の5種目をやることに心理的な抵抗感が出てきた。試合でやる必要のない種目をやる必要があるのかと。

 

実際、6種目オールラウンダーから転身して一年目は、スペシャリストとしてあん馬特化の体に移行する過程、繋ぎが必要だったのは事実だと思う。一年少しして、ようやくあん馬に絞って練習しても体が動かないという状態がなくなってきた(各トレーニングは積む)

 

そこで第三段階は、あん馬に必要なトレーニングを行い、他種目はやらずに作り上げることにした。

 

あん馬は上半身のみ使っているように見えるかもしれないが、全身運動でもあるので、床や跳馬のような、意識しなければ使わない足や体幹のトレーニングが増えた。また、他種目で演技を行わなくなった分、心拍数を上げること、また複雑な体の動かし方が減った分、心拍数を上げながら複合的な体の使い方をするトレーニングが増えた。

 

オールラウンダーから自然な流れでようやくスペシャリストとしての体が整ってきたように思う。

 

絞ったからってうまくいくものではないことはここ二年でわかった。

競技特性、自己理解、自己分析、傾向等、総合することによって本来の力が発揮されていくように感じる。